【子どもの貧困】子どもの貧困の難しさ!

 こんにちは!子どもの貧困分科会です。

 

 突然ですが、皆さんは子どもの頃、自分の生まれた家が貧しいと思ったことはありますか。大半の方は、そのように考えたことはないと思います。なぜなら、子供は、自分が生まれた環境を当たり前のものとして受け入れ、それが普通だと考えてしまうからです。ここに、子どもの貧困という問題の難しさがあると思います。貧困世帯に生まれた大半の子どもたちは、自分が相対的に貧しいということに気づかず、誰かにSOSを出すことができないのです。

 子供の貧困分科会は、子どもの貧困やそれが連鎖するという社会状況に対して、問題意識を感じる修習生7名が集まり、立ち上げました。

 

 現在、私たちは、関心のある資料や本を持ち寄った形などの勉強会をしており、4月26日には、朝日新聞取材班が執筆した「増補版 子どもと貧困」(2018年)という本を課題図書として、読書会を行いました。また、6月にも、子どもの支援活動をしていらっしゃる弁護士の先生を講師として、「子どもと福祉弁護士の仕事」という本についての輪読読書会を行う予定です。

 

 現代の貧困は、相対的貧困であると言われています。ボロボロの服を着て、食べるものもないような絶対的貧困ではないけれど、栄養のある食事をするほどの経済的余裕はなく、大学に進学するほどの経済的余裕もない。このような、相対的貧困状態にある子供たちは、2014年には、17歳以下の子供の16.3パーセント、6人に1人もいると発表されています(「増補版 子どもと貧困」より)。40人教室に約7人。この数字を聞いて、多くの方は、「感じているより多いな」と思われたのではないでしょうか。そのような実感は、この貧困問題のもう一つの難しさを、的確に捉えたものだと思います。すなわち、現代の相対的貧困は、外形から見えにくくなっているのです。みんなと同じようにスマートフォンを持ち、みんなと同じような服や制服を着て、みんなと同じように学校へ行く。けれど、家庭は相対的貧困にある。それが、現代の貧困であると思います。

 

 冒頭で述べた通り、貧困状態にある子どもたちは、自ら助けを求めることができず、また外からも分かりにくい。私たちは、法曹としてどのようにアプローチするか、どのような法律が必要なのか、子どもたちにはどのような支援が必要なのか、といった疑問に対して、私たちなりの答えを出したいと考えいます。

 

 衣食住があって、学校にも行けているのだから、相対的貧困に陥っていてもいいじゃないかという声も、日本社会には多くあると思います。しかし、本当にそうでしょうか。親を選ぶことのできない子どもたちが、その生まれた家庭によって、健康的で文化的な生活ができなかったり、将来の可能性を制限される状況で良いのでしょうか。

 

 子どもの貧困分科会は、法律・学問・支援など、様々な角度からこの問題にアプローチし、この問題に肉薄するような活動をしたいと考えています。

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