【アニメーターの労働問題】アニメーターの働き方のリアルを学んでいます!

 私たちの分科会では、『アニメーターの仕事がわかる本』(西位輝実)を課題図書として、大体週1回のペースでオンライン勉強会を行っています。この本は、現役アニメーターの西位さんが、アニメーター志望者との対話形式で、アニメーターの働き方のリアルについて語るという本です。

 この本の良いところは何と言っても著者の西位さんのぶっちゃけぶりです。生半可な知識で夢を見てこの業界に入ってくる、そして現実に直面して去っていくというのは「不幸な出会い」ということで、賃金、労働時間等について、客観的な統計等も示しつつ具体的に語ります。「新人アニメーターの多くは自分がフリーランスであることを知らない」等、業界事情を知らない私たちにとっては驚きの情報が沢山ありました。また、これまで監督やプロデューサー、制作進行の人が書いた本はありましたが、現役アニメーターがここまで自信を含めたアニメーターの働き方について語る本は珍しいのではないかと思います。アニメーターってそもそもどういう人たちのことを指すの?という基本的なところから、親しみやすく分かりやすい、フランクな形式で書かれているので、アニメーターの働き方について知ってみたいという方にはかなりおススメです。

 また、一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が発表している『アニメーション制作者実態調査 報告書2019』(http://www.janica.jp/survey/survey2019_report.html)をメンバーで読み合わせて議論を行いました。この報告書は『アニメーターの仕事がわかる本』でも引用されており、公式のデータがあまりないアニメーターの働き方を考えるにあたっては必読の報告書です。特に、「第7章アニメーション制作者の多声性」という章では、非常に生々しい当事者の声が記されており、興味をお持ちの方はここだけでも読むとよいかと思います。

 こんな感じで色々と学習を進めてはいるのですが、学べば学ぶほど、分かったことよりも疑問点が増えていくといった形で、中々先行きが見えないというのが現時点の正直なところです。アニメーターの働き方の現状はどうなっていて、原因は何で、どういう解決策があるのだろうか?この先も更に学んでいきたいと思います。

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