【精神障害者の人権問題】強制入院の問題点を学んでいます!

1 はじめに
 当チームでは、大阪精神医療人権センター様のご紹介で、精神科病院への強制入院の経験のある当事者の方と、精神保健業務に取り組まれている細井大輔先生(大阪弁護士会)をお招きして、zoomによる講演をしていただきます!
 当事者の方には、精神科病院に入院された経緯や病院の実態等についてお話しいただく予定です。また、細井先生には、日本の精神医療の現状と問題点(医療保護入院の是非や精神保健審査会の形骸化等)を中心にお話しいただく予定となっております。

 
2 勉強会
 私たちは,この問題について基本的な知識を身に付けるため、勉強会を実施することにしました。
 まず、精神医療の現状や背景知識を学び、メンバー間で共通認識を持つことを目的として、各々が精神医療についての現状を知ることができるような書籍を読んで議論するという簡単な勉強会を実施しました。
 次に、基礎的な法律知識を身に付けるために、『精神障害と人権 社会のレジリエンスが試される』(横藤田誠著 法律文化社)を課題図書として、勉強会を実施しました。この日は、第1章と第2章を対象にして、それぞれ疑問点や感想をぶつけ合い、課題図書の内容に関してフィードバックを行いました。
 今後も2回の勉強会を予定しており、精神保健福祉法と医療観察法の問題点等を学んでいく予定です。


3 先生方との打ち合わせ
 先日、細井先生と当事者の方と顔合わせ(zoom)を行いました。今後先生方と打ち合わせを進め、お二人による勉強会等を通じて精神科病院の実態を学び、7月の本番に向けて準備を進めていく予定です。
 また,この日,細井先生から,精神科病院の強制入院についてレクチャーをしていただきました。
 まず、日本の強制入院では、患者に対する手続保障が極めて不十分です。例えば、精神保健審査会における審査の形骸化が挙げられます。精神保健審査会は、入院患者等からの退院請求や処遇改善請求の審査等を行います。ですが、書面審査により入院継続が不要とされる割合は、ほぼ0%です。
 そして、入院後の処遇にも深刻な問題があります。例えば、隔離・身体拘束が多用されること、病床数が多いこと(約33万病床)、入院期間が長いこと(5年以上入院されている方の割合は3割以上に上る)、在員患者数に占める強制入院の割合が高いこと(約46%)等が挙げられます。
 このように、日本の精神科医療は多くの問題を抱えています。強制入院問題は本年度の日弁連の人権大会でテーマに上がるなど、弁護士の間でも関心が集まっています。
 もっとも、広く社会で問題意識が共有されているとはまだ言えません。今こそ、旧態然とした入院医療から地域医療への移行を考えるべき時ではないでしょうか。

 
4 最後に
 当テーマでは、このような精神科医療の問題点についてみなさんと考えていきたいと思っております。ご参加をお待ちしております!

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