【子どもの貧困】読書会を実施しました!

 こんにちは!子どもの貧困チームです。

 

 子どもの貧困チームでは、2020年6月6日と27日に、「子ども福祉弁護士の仕事:恩恵的福祉観から権利的福祉観へ」(現代人文社)という書籍を題材とした読書会を行いました。読書会では、上記書籍の第2章(6日の回)と第4章(27日の回)について、参加者で順番に音読をし、読んでいて気になった点や疑問点を共有し、参加いただいたゲストの方々にコメントをいただくという方式で行いました。
 読書会に参加して下さったのは、弁護士の田部 知江子先生及び木村 真実先生(6日の回及び27日の回)、記者の小宮 純一さん(27日の回)です。いずれの方も、子どもの貧困を含む子どもの人権問題の第一線で活動なさっておられる方々です。私たち実行委員の素朴な疑問にも実感のこもったご回答を下さり、とても勉強になりました。参加して下さった皆様には、この場をお借りして深くお礼申し上げます。

 

 さて、今回の読書会で特に印象に残ったのが、書籍のタイトルにもある「恩恵的福祉観」と「権利的福祉観」の違いです。「恩恵的福祉観」とは、福祉について、社会的に弱い立場にある者を国家等強い立場にある者が救済するというように理解する考え方です。このような理解は、福祉サービスを受ける人(『社会的に弱い立場にある者』)の基本的人権を軽視し、福祉サービスをする側(『国家等強い立場にある者』)に災害等で余裕がなくなれば、そのサービスを切り捨ててもよいという考え方に容易につながります。これに対して、近年では、このような恩恵的福祉観から「権利的福祉観」に転換すべきであるという主張が強まっています。「権利的福祉観」は、福祉はまさにそれを受ける人の権利であると理解する考え方です。この考え方は、子どもを支援する施設においては、単にその子の生活を支えるというだけでなく、その子が自分自身や将来について自己決定する力をも養っていく、といった形で実践されています。私たち実行委員は、今回の読書会を通じて「権利的福祉観」に立つことの重要性を実感しました。

 

 今回参加して下さったゲストの先生方からは、一人でも多く子どもの人権問題に立ち向かう弁護士が増えてほしいという激励をいただきました。
 また、8月に公開予定のオンデマンド企画でも、インタビューさせていただいた先生方それぞれから、未来の法曹に向けた力強いメッセージをいただいております。どのようなメッセージなのかは、8月の配信までのお楽しみです(笑)
 気になった方は、ぜひご覧になってくださいね!

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