【参加権として環境権】令和2年7月豪雨とコロナ,地球温暖化

1 豪雨と地球温暖化

 はじめに,令和2年7月豪雨で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 近年,数十年に一度の大雨が,毎年のように各地で発生しています。その要因の一つとして,地球温暖化による気温の長期的な上昇傾向と大気中の水蒸気量の長期的な増加傾向が指摘されています。

 地球温暖化が人間の活動に由来するものなのか,自然に由来するものなのか,地球温暖化が具体的な生命身体や財産の損害をもたらすのかなど,不確定・不明確な部分が多いという意見もありますが,一方で,このように異常気象が発生し,多くの方が被災されていることも事実です。人々の現在の生活を守るため,将来世代の生活を守るために,一人一人のアクションが求められていると私たちは考えます。

 

2 豪雨とコロナ

 コロナ感染拡大化で懸念されていたことの一つが,複合型災害(コロナ+自然災害)です。コロナ感染拡大下における避難所運営はどのようにすべきでしょうか。現在の避難所(体育館)については,まず段ボールの仕切り等を設けること,段ボールベッドを設置するなど床からある程度高いところで生活できるようにすること,トイレや手洗い場所など人が集中しやすい場所で動線が重ならないようにすることなどが考えられます。

 次に,避難所外での避難も考えるべきです。具体的には,自宅の2階や山やがけに面していない部屋での生活(垂直避難)や自動車・テントでの生活(家が倒壊した場合等)が挙げられます。このような避難形態に合わせて,避難所だけではなく,コミュニティにおける仮設トイレの設置や配給・移動式風呂の実施を行政は検討すべきです。

 

3 石炭火力発電所の建設STOPに向けて

 地球温暖化をもたらす二酸化炭素の排出減は様々ですが,石炭火力発電所は排出源の典型例といえるでしょう。各エネルギー別にみても,石炭火力発電所の二酸化炭素排出量は突出しています。

 国は,石炭火力発電所の削減の意向を表明しましたが,高効率の石炭火力発電所については存続させるのであり,横須賀(神奈川県)や神戸(兵庫県)では,今まさに石炭火力発電所の建設が進んでいます。そこで,横須賀や神戸では,地域住民を中心として,建設STOPに向けて,民事訴訟と行政訴訟が提起され,現在,審理中です。

 私たち「参加権としての環境権」チームは,6月28日及び7月2日に,それぞれの訴訟の原告団・弁護団として活動されているNGOの方や弁護士から,訴訟の進行や地域での活動等について勉強させていただきました。9月の本番では,勉強会の成果も踏まえて,議論を展開できればと思います。

記事一覧に戻る
single.php
TOPへ