【選択的夫婦別姓】7月企画終了

 ブログをご覧の皆さま、こんにちは!選択的夫婦別姓チームです。

 

 先月、7月連続企画の一つとして、本テーマのオンライン開催を無事終えることができました。オンライン開催という新たな試みは不安もありましたが、打合せやリハーサルを何度も行い、何とか滞りなく本番当日を終えることができました。

 当日は、司法修習生、司法試験受験生、弁護士といった司法関係の方だけでなく、選択的夫婦別姓について関心を持っていらっしゃる多くの一般の方にもご参加いただきました。

 お忙しい中、素晴らしいご講演をしてくださった講師の恩地いづみさん、早坂由起子さん、そして、本テーマのオンライン講演会にご参加いただいた全ての皆さまに、この場を借りて心より御礼申し上げます。

 

 講演では、恩地さんが、別姓訴訟の当事者の視点から、第二次別姓訴訟の原告の一人として訴訟に参加することになった経緯、事実婚や通称使用では解消できない法律上及び社会生活上の問題等について具体的にお話ししてくださいました。恩地さん自身は、法律婚後、ペーパー離婚をし、現在は、事実婚の状態でパートナーの方と暮らしていらっしゃいます。事実婚では、法律婚に比べて、相続や税法上の扶養などの法律的な不利益がある、社会的な制度の利用やパートナーの病気の際などに不利益があるという実際の体験談をお聞きすることができました。また、恩地さんのお子さんたちが、ご両親が別姓であることに対して当たり前のように受け入れていらっしゃるというお話も印象的でした。

 

 現在、通称使用については、一般的に認知されてきているように思われますが、通称使用が使えない場面もあることや通称使用の可否について逐一確認をとらなければならない煩雑さもあることについては、あまり認識されていないのではないかと思います。本講演の質疑応答や講演後のアンケートでも、参加者の方から、通称使用の上記問題について初めて知ったというご感想をいただき、当事者の声を聴くことの大切さを改めて実感する機会となりました。

 

 恩地さんのご講演の後、早坂さんが、別姓訴訟の弁護団の視点から、第一次夫婦別姓訴訟及び第二次夫婦別姓訴訟の訴訟提起の経緯、法律構成や裁判所の判断について、また、2015年最高裁判決後の動き、今後の法改正はどうあるべきかについて、お話ししてくださいました。特に、第一次訴訟合憲判決後、放心状態であった弁護団が再結成され、第二次訴訟提起に至るまでのお話が印象的に心に残っており、訴訟で闘い続けることの大切さや社会における訴訟の存在意義を改めて認識することができました。

 

 質疑応答では、夫婦別姓訴訟における法律構成、夫婦別姓による子どもへの影響、選択的夫婦別姓実現に向けた取組み等、参加者の方から様々なご質問をいただき、講師のお二人にお答えいただきました。選択的夫婦別姓訴訟について、より理解を深める時間になったと思います。

 

①「私の名前。いつでもどこでも、何の注釈や追加の書類も必要なく名乗れる、私の名前を改姓を強要され、奪われることなく結婚後も使い続けるあたりまえの権利が、夫婦のうちの一方にしか与えられない今の法律をどう変えていけるかに知恵を絞る社会になってほしいと思っています。」

 

②「常に今ある実務や法律を疑って、素朴な感覚で活動して欲しいと思います。弁護士法1条1項は、『弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。』と規定していますが、同2項では、『弁護士は、前項の使命に基き、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければならない。』と規定しています。つまり、おかしいい法律に対しては改正しなければならないんだと一生懸命にならなければならないということだと思います。…社会制度を良い方向に変えていくんだという活動にも、ぜひ積極的に参加して欲しいと思います。」

 

 ①は、ご講演中の恩地さんのお言葉です。②は、早坂さんから司法修習生に向けたメッセージです。お二人のお言葉・メッセージを胸に刻み、法律家として、自分に何ができるのか、何をすべきなのかを考えていきたいと思います。

 

 7月企画は終わりましたが、9月企画も魅力的な講演会が目白押しです!

 ぜひ、多くの方にご参加いただければ幸いです。多くの方のご参加を心よりお持ちしております!!

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