【罪を犯した人の社会復帰支援】見どころ紹介!

 「罪を犯した人の社会復帰支援」から、講演会の内容についてお知らせします。

 

 この講演会では、

田原裕之先生(名古屋第一法律事務所、愛知県弁護士会「よりそい弁護士制度運営委員会」委員長、日弁連刑事拘禁制度改革実現本部事務局長代行)

水野英樹先生(水野法律事務所、日弁連刑事拘禁制度改革実現本部事務局長代行)

伊豆丸剛史さん(長崎県地域生活定着支援センター所長)

の3名の方にお話を伺う予定です。

 

・なぜ人は犯罪を犯してしまうのか。

・罪を犯した人として処罰されたとして、その人たちは社会に戻ってくるが、その後はどうなるのか。

・罪を犯した人を社会の一員として受け入れるとは、どういうことなのか。

 以上のような疑問点は、テレビ報道などを見て、多少なりと、疑問に思われたことはないでしょうか?

そのような疑問点に、一応の答えを用意できる予定です。

とくに、伊豆丸さんのお話は、今まで司法、行政、そして社会の中で見過ごされてきた人々が更生していくというもので、とても勉強になります。

(長崎地域定着支援センターの活動についての記事です。もしよろしければぜひご一読ください。

http://zenteikyo.org/index.php?QBlog-20190226-1)

 

 修習でも刑事事件を色々とみてきましたが、そこでは社会的に弱い立場の人びとが、犯罪を犯してしまっているということを強く感じました。

 一例ですが、彼らは、親からネグレクトされたり,虐待を受けていたりします。親が離婚し、親の再婚相手と上手くいかなかった、金銭的に困窮していた、周囲からいいように利用されていた、頼る人や相談できる人がいなかった,また、本人自身も知的に障害があったり、そもそもの認知能力に問題があったりします。

 問題に直面した時に,悩み、時には躓き、色々と修正しながら生きていくのが多くの人びとかと思いますが、彼らはそもそも悩みを相談できる人がいなかったりします。もちろんお金もありません。

 例えば、勉強や学校生活で困った時に、予備校に通うことも出来ませんし、楽器やスポーツなどの習い事も出来ません。

  

 そもそも、大多数の人びとは、犯罪をする必要はないので、このような社会的に弱者の立場にある人のことは、あまり念頭におかれていないようにも思います。悪いことをしたのだから、処罰をして、刑務所におくる、というのが一応の流れです。

 では、彼らと同じような環境にぼくらが置かれたとして、どれだけの人が、真っ当に生きていけるのでしょうか。

 そもそもの認知能力などに問題があり、親からはネグレクトされ、頼れる親や良い友人などはいない。そのような環境で、悪い友人や悪い環境に流されることなく生きていくのは、相当に難しいように思います。

  

 弁護人も、制度上は彼らに寄り添う立場にはあります。しかしながら、刑事訴訟の手続きの中で、どこまで役に立てるのか。彼らを処罰するというレーンの一要素にすぎないのではないか、とも思う場面も、修習ではありました。

 修習生の身ではありますが、刑事手続の中で、何度、彼らの更生を願っても、また犯罪をしてしまう、そしてまた、刑務所に送られていく。この流れは、やはり何かがおかしいように思います。

 そして、講演会に向けての打ち合わせでは、この問題意識に真っ向から向かっており、とても勉強になるお話を聞くことが出来ました。

 このような問題意識に関心のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

https://kokucheese.com/event/index/599781/

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